【 プロフィール 】

名前:伊織(いおり)

性別:女

血液型:O型

誕生日:5月16日

身長:164センチ

趣味:唄を歌うこと、海中散歩、天体観測

特技:素潜り、いたずら

好きな食べ物:ヨーグルト、ドーナッツ、りんご飴

嫌いな食べ物:トマト、にんじん

好きな色:ブルーアワーの青、ラベンダー色

youtubeの字幕の色:黄色

出身:たこ焼き王国 大阪(心はロココ時代の宮廷生まれだと思っている)

 

 

【 伊織ちゃんてどんな人? 】

480cafeの生足魅惑のマーメイド(?)伊織です!

実はスタッフになる前は480の常連客だったんですが、気がつくとスタッフになっていました。

不思議な話もあるものですね

実は、通販サイト「ASLAJ」の商品の写真撮影やyoutube動画の編集も担当しています。

パンダの被り物をかぶっているのでパンダが好きなのかと思われる方も

多くいるかとおもいますが、猫が好きです。猫が好きです。(大切な事なので二回言いました)

そんな私はこう見えて、元美大生で、なんと生花の師範代でもあります。

人は見かけによらない、を体現している様な少し体が柔らかい、ごく普通に現代を生きている女です。

アイキャッチの画像は真冬、2月に海中の撮影をするために体を張っている写真です。

なんで?っと思われた方は下の方まで是非よんでみてください(笑)

十八番ミックスは「黄昏」と名ずけたアールグレイベースに柑橘系のフレーバーを数種類混ぜ、

スパイスにカルダモンを加えた、夕暮れの海をイメージして作っている爽やかで、どこか懐かしい香りのするミックス、

シーシャ愛好家の方はもちろんですが、シーシャを初めて吸う方でも美味しく吸っていただくことができるミックスだと思うので、

是非一度試してみてくださいね。

 

 

【 480cafeはこうありたい 】

嫌なことがあった日、少し遠回りをして帰りたい日、そういう日もたまにありますよね。

そんな時に、あっ今日は480に寄って帰ろう。そう思っていただける様なお店でありたいと思っています。

なので、お客様が「聞いてよ、今日はこんなことがあった日だったんだよ」とお話してくださることが私はとても嬉しいです。

悲しいお話だったときは、少しでも暖かく元気になれる香りを、

とっても素敵なことがあったお話だった時は、そっと寄り添って素敵に輝く宝石の様な香りを、

そうやって、ひっそりと心に寄り添っていられる空気感を大切にしています。

みんなのお父さんのジョーさん、双子のしっかりした方のたいき

どこか少し抜けているお兄ちゃんのオーナー、そして圧倒的おバブの愛子

そんな私たち480ファミリーの時に新喜劇の様な空気感もこのお店の醍醐味です(笑)

私は今日はどうやって、お兄ちゃんたちにいたずらをしようかと考えながら仕事をしているので、

皆さんもこのドタバタ新喜劇にお付き合いください

 

 

【 シーシャを作る時に大切にしていること 】

シーシャは味と煙を味わいながら、会話を楽しむものだと私は思っています。

友人との会話、恋人との会話、家族との会話、自分自身との対話、それぞれ様々な会話があって、

大切な時間を共有する場。そんな場所を私たちスタッフは香りで華やかに色をつけ飾り付けをする、

そんな素敵な仕事をしていると思っています。

吸う人の為に、その人に寄り添って、今の感情はどんな感じなんだろうか?

好きな香りの系統はなんだろうか?

様々なことを考えながら、最高の香りをご提供する。そんなことが出来る仕事って、

この世界に調香師かシーシャ屋か魔法使いしかないですよね?

昔私がシーシャ屋さんに素敵な魔法をかけてもらった様に、

私も皆さんに香りの魔法で明日の活力をチャージするお手伝いがしたいのです。

皆さんにシーシャを振る舞う時は、沢山の日常の中に落ちている小さなスパイスをかき集めて、

その人にとって、とびきり素敵でロマンチック、クラシカルで魔法のような香りをご提供いたします。

嫌なことも悲しかったことも全部溶かしてしまうような、

そんなシーシャが作れるように日々努力しているので、ぜひ一度480cafeの煙を堪能しにきてくださいね。

 

 

【 爆音ミュージック! 】

小さな頃から音楽が大好きで、母の勧めで小学生の頃はピアノ、

中学生は吹奏楽部でフルート、高校からはバンドのヴォーカルを担当していました。

昔から歌う事が大好きだったので、中学生の頃から少しギターを触るようになりました。

高校時代はボランティア部を立ち上げ、部長として校内の清掃や学校周辺施設でのお手伝いをしていたのですが、

校内のイベントで弾き語りをしていたところ、見ていた軽音楽部の顧問が声をかけてくれた事がきっかけで

「魑魅魍魎」というなんとも、頭が悪い名前のバンドを結成、

気がつけば軽音楽部のメンバーと毎日放課後は演奏をしているような音楽バカになっていました(笑)

ボランティア部でも、老人ホームなどで弾き語りをするなど、勉強よりも音楽中心!

そんな学生時代を送り青春を謳歌していたので、皆さんの前でもいつか披露できるといいな!

 

 

【 そうよ、それが可憐な伊織のポリシー! 】

とにかくキラキラした世界が大好きなので、マウスピースのチェーンなど、仕事に使うものは自分でキラキラかわいく飾りつけしています。

いつもつけているマウスピースチェーンは深緑のリボンにゴールドのチェーンがついているものですが、

四季でリボンの色やチェーンのデザインを変える様にしています。エレガンが足りないなんて耐えられない!

 

 

【 何気ない日々を大切に過ごす習慣 】

朝起きるとすぐに蓄音機で音楽を流しながら、紅茶を飲む事が日課です。

流す曲は、エリック・サティのジムノペティ1番又はクロード・ドビゥッシーのベルガマスク組曲 -月光 -のどちらか、

紅茶は爽やかなベルガモットが香るアールグレイと決めています。

寝起きでぼんやりした頭を紅茶の華やかな香りが徐々に起こしてくれる感じが

やっぱこれだね~っとおなじみのリズムを口ずさむぐらいに大好きです。

レコードプレイヤーではなく、手回しの蓄音機を回して、アンティークな音色に耳を傾けながら、

紅茶を飲むのはその日の自分の感情や体調など、

様々なものを調律する大切な時間なので、どんなに疲れている次の日でも、

この時間は必ず作れるように起きるようにしています。

ロココの精神に則り、「好き勝手に生きる」を目標に自室にサクラダファミリア(理想のお部屋)を建設する日々を過ごしている、

自称現代社会の貴族です。

 

 

【 生きてるうちにやりたい事 】

死ぬまでに一度ベルサイユ宮殿と本物のサクラダファミリアを見にいきたい!

日本の控え目な美しさもいいと思いますが、

やはりヨーロッパのわかりやすく豪華でおとぎ話の中に出てくるような外見の建築物には憧れを禁じえません。

だって女の子なんだもんっ私はマリーアントワネットになりたい!

これまで、沢山の祈りを受け入れ、包んできたノートルダム大聖堂にも行ってみたかったです。

小さな野暮は他にも沢山あります、

ウユニ塩湖で天体観測がしてみたい!これは自分の頑張り次第で叶えることが出来る夢なので

絶対にやってみせるという強い意志があります 笑

空を見上げても、足元を見ても、美しい星空に囲まれていられるなんて、

きっと言葉にならないぐらい素敵な光景が広がっていて、

都会の星空とは比べものにならない様な沢山の星が力強くキラキラと輝いているんだろうと考えただけで、うっとりしてしまいます。

ディズニーランド、シーが大好きなの最低でも年に2回は行きたい!!!

ディズニー好きの母が、父を説得して家族4人の年に一度の楽しみとして小さい時に連れて行ってくれてたおかげで、

ディズニーランドもシーも案内バッチリ!

アトラクションの場所からトイレの場所まで、しっかり頭の中に入っているので迷子になることはありません 笑

現実を忘れて、大好きな夢の世界の魔法にかかっている感じがたまらなく好きです。

私のアナザースカイだと友人には勝手に説明しています。

 

 

【 休日はなんでもない日のパーティーに! 】

休みの日は、知らない街や海など、

その日自分が行きたい場所にポートレートを撮影しに行きます。

モデルさんの内側にあるもの、感情やその人の成り立ち、ルーツ、理想像、

そんな目に見えないものまで映し出すような写真が撮れるようになりたい。

写真を撮影する時は大学時代から変わらず大切にしている事です。

友人と一緒にアフタヌーンティーを頂くのも大好きです。

「何気ない日常を特別なものにする」これもロココの精神

なんでもない日こそが、一番素晴らしい!

美味しい紅茶とケーキ、スコーン、お花のジャム、素敵ものをとにかく沢山、

そんな贅沢があるからこそ、次の日の活力になります。

 

 

【 食は心のオアシス 】

おやつを食べることも大好きです、ちなみに伊織ちゃんのニコニコハッピーセットはりんご飴とヨーグルト、ドーナツです。

これがあれば、どんなに元気が無くても、一瞬でニコニコハッピーになる単純な私ですが、

トマトとニンジンをお皿に載せられると、とても不機嫌になります、お気をつけください。

タコ、エビ、カニ、貝類がアレルギーです。

Q.たこ焼き王国の民なのにかわいそうですね???

A.私もそう思います。

 

 

【 愛猫レノちゃん 】

猫なのに見た目がゴマフアザラシの様な愛猫レノちゃんと生活しています。

グレーの毛並みは夏になると少しチョコレートの様な色が出てきて可愛いです。

緑に琥珀の差し色が入ったとても綺麗な瞳をしている自慢の猫ちゃんですが、最近どんどん横に大きくなって、

気がつけば11キロオーバーしていました。

スクスクと育ちすぎて高い場所から飛び降りる時、猫なのに「オニョン」となんとも情けない声を出します。

猫なのに、、、

レノちゃんの名前はFF7のレノから来ています。理由は安直、目の色が同じだったから。

そして私がレノが大好きだったからです。ヲタクを飼い主に持つと猫ちゃんもかわいそうだなと思いましたが、

私には後悔が一ミリもないし、好きなキャラクターの名前を1日に何度も周りに怪しまれることなくに呼べるので、

一石二鳥感があってお気に入りです。

 

 

【 逃れられないヲタク、、、その血の定め! 】

こうやって猫ちゃんを利用して、自給自足をしていたのですが、

最近FF7のリメイクが出て、公式から画質とクオリティー何よりも顔が良すぎる供給が来て、

過剰摂取で死んでしまうかと思いました。

ポリゴンであんなに好きになってしまったのに、、、、!!と幸せな苦しみを抱えています。

こんな気持ちの悪い文章がスラスラ書ける程度にはヲタクです。

ちなみに古のヲタクなので、初恋の人は犬夜叉でした。

殺生丸様が好きだという母とは幼いながらに1週間にも及ぶ大戦争をしたのはいい思い出ですが、

幼稚園のとき友人に好きな男の子誰ー?と聞かれて犬夜叉ー!!!!と無邪気に答えていたときの私は

無敵と言っても過言ではない精神力の持ち主だったので、

恐らくいいスタンド使いになれたと思います。

ジョジョの奇妙な冒険も大好きです。波紋もスタンドもかっこいいですよね。

好き。

6章以降の世界軸が変わってしまってからは気持ちの整理がつかず、まだ読めていないので、

先輩ジョースターさん達は是非私に受け止める強い意志をください。店頭でお待ちしてます。

私が一番好きなのは4章のダイヤモンドは砕けないです。

ジョジョ達がちゃんと学生している感じや、主人公、仗助の能力が、

誰かを守るための優しい力という設定が好きすぎて漫画とDVDを購入してしまいました。

シゲチーとシーザーは私の心の中で生き続けていので、

たまに480cafeのBGMにジョジョの曲をこっそり流すゲームをしてしまいます。

気がついたジョジョ好きさんは、素知らぬ顔をしている私に、

この味は!、、、嘘をついている「味」だぜ、、、とブチャラティかましてください。

一生ついていきます、、、、!

 

 

【 得手不得手 】

体が柔らかいので、480スタッフには軟体動物と言われるのですが、

おそらく480スタッフが体が硬いだけなので、私が正常なんだと思っています!

泳ぐことが得意なので、陸の競技はとても苦手。

野球やサッカーは基本的に球に遊ばれ、ヤケになって怪我をするまでが一連の流れです。

幼い頃にジャングルジムから飛び降りて両足を同時に粉砕骨折したこともあり、

陸での遊びはトラウマです。

多分、体が地球の重力に対応していないんだと思います、

小学生の頃から来世にはアップデートが来ていることを期待しておくことにしています。

そんな私は海の子なので、海の中ではなんでもできるポテンシャルがあります。

父の影響で始めたサーフィンもですが、

魚釣りはもちろん、素潜りに銛突き、自称某濱口さんと肩を並べるレベルだと思っているので、

無人島で1週間はなんとか自力で生きていけるのではないかと謎の自信に満ち溢れています。

海中を自由自在に泳ぎ回る姿こそが私の真実の姿といっても過言ではないでしょう、

何か嫌な事があった時や落ち込んだ時は必ず海まで行って気がすむまで泳ぎ回ります。

嫌な事がなくても海には定期的に通っています。

そんなに通ってよく飽きないね、とたまに言われるのですが、

いつ行っても海は毎回違う表情で私を迎えてくれるので飽きる事がありません。

綺麗な海の中で息が続くうちはずっと水の中を好き勝手に散歩して、

気に入った貝殻を見つけると持ち帰って瓶に詰めて飾っておく、

瓶が増えるごとに思い出が増えていくみたいでとっても楽しいのでオススメです!

 

【 海と私 】

私がこんなにも海が好きな理由は、大好きな祖父が漁師をしていたからです。

幼少期は夏になる度に、祖父が住む山口の島に帰っていました。

昼間は祖父が私と兄を漁船で沖の方まで連れて行ってくれて

漁の様子や自然との遊び方などを教えながら遊んでくれていました。

祖父のおかげで私や兄は母なる海の豊かさ時には厳しさに触れながら育ちました。

幼い頃から泳ぐことが大好きだった私に祖父は

水泳の選手になったら誰にも負けんなぁ!と孫可愛さから言ってくれていましたが

その期待には答えられずシーシャ屋さんをしています 笑

そんな島生活の中で最も印象的で好きな光景が、

早朝、まだ日の昇っていないような時間に、祖父の家のベランダに出て、

ブルーアワーに染まり上がり境界線がなくなったような空と海に、

漁から帰ってきた祖父が自慢の大きな船に大漁旗を掲げて港に入ってくると

朝日がゆっくりと海から登ってくる様子が今でも忘れられないほど大好きな光景で、

幼いながらに世界の美しさに気がついた瞬間だったと思います。

 

 

【 アートとの出会い 】

高校に入り、幼少期の思い出を友人に伝えようといくら頑張って言葉を紡いでも、

私のみている美しいものは全体の30パーセントも伝えられず、凄く歯がゆい思いをしていたところ、

たまたま旅行先で、「内藤礼」さんの現代アート〈母体〉を鑑賞した時、その圧倒的な美しさ

洗礼された空間に、涙が出るほど感動しました。

そこにあるのは、私たちと光、空、風、水。それだけのはずなのに、それだけではない。

目には映らない、けれど確かにそこには、小さく密かに聞き取る事ができるような生命の声があふれ、

私たちを取り囲んでいるものは、コンクリートでも、鉄ではない。この自然の生命力である。そう思うことのできる空間でした。

そこから私は内藤礼さんの作品を探し、展示している美術館に足を運んでは

密かで、繊細で、少し緊張感が漂うような、けれど優しく包み込むような作品、内藤礼さんの世界観に強く引き込まれていきました。

そして、アートの持つ可能性や、言葉にできない思い、目に映らない美しさを表現する力を感じ

私だけが知っている、美しい世界を誰かに伝える力がアートにはあるんだ!そう思い大学は美術大学に進学することを決意しました。

 

 

【 大苦戦スクールライフ! 】

それまで音楽一筋だったこともあり、仲のいい友人や、家族にも驚かれましたが、

言葉や音楽とは違う表現方法を身に付けたい、私しか知らないこの美しい世界を誰かに伝えたいという強い思いで、

コラージュの意味すらもわからないまま芸術大学の門を叩き、なんとか合格する事ができました。

右も左もわからず飛び込んだ芸術の世界はとにかく難しく、何をするにもわからない事だらけで大変でした。

知らない専門用語が出てくるたびに、授業中にスマホで意味をコソコソ検索したり、

同級生たちが好きな芸術家の話で盛り上がっていても、私には芸術の知識が全くと言っていいほど無かったのです。

わかる芸術作品はモナリザぐらいなものだったので、

話題に上がる芸術家の話をすることもできず、1人屋上で悲しみのフランスパンをかじることも多々ありました。

実技の授業では小学校の頃、文字を書くためにしか使った事のない鉛筆をたくさんの種類渡され、

ものの影を見ろ、色の濃さで鉛筆の種類を使い分けてかけ、となんともよくわからない説明を受けながらデッサンに挑戦するものの、

私には影の色の違いなんて見えないぞ????と筆が止まってしまうのです。

周りの同級生たちは黙々と課題のりんごと向き合い、なんともリアルに紙の上にスラスラとりんごを描いていくのを見て、

あれ?やっぱり私アート向いてないのでは???これは詰み。

と1人で悲しく幼稚園児のようなりんごを描いて提出していました。

デッサンの授業が終わっても、配布した文字を組み替えて文章を作り、そのイメージを使って一枚の絵を仕上げろと言いった課題や、

文字を使って絵を完成させろと言った課題。

今まで、絵を描くことなく、楽器を握りしめてスクスク成長した私には、なんとも理解でいないような課題が山のように出され、

毎日課題に追われる日々を過ごしていました。

それでも私が大学を止まなかった理由は、やはりあの美しい世界をどうしても表現したいという強い意志と、

だってやった事ないんだもんっ高校で美術を学んできた人たちに数週間学んだだけの私が

太刀打ちできるほど甘くないジャーンっという能天気な考えがあったからです。

昔から絵を描くのが得意じゃなかった私にしてはよく頑張ったよな、と今となっては誇りに思います。

だって、提出するだけならまだしも、全員の前に張り出されて、先生たちに評価されていくんです。

地獄ですよね?どうしてそんな晒しあげるの?鬼なの?血も涙もないの?晒すならせめてちゃんと教えてくれよな???

と心の中で文句をつらつら並べながら、

先生たちの厳しい評価に耐え地獄のような芸術基礎の授業を乗り越えた私は

自分のしたいアートジャンルの授業を取る事ができるようになったことで、

美術の楽しさに目覚めました。

 

 

【 逸楽メディアアート! 】

大学で私は、メディアアートと呼ばれるアートジャンルを専攻し、

空間を使って作品を作るインスタレーションや、写真、動画の撮り方などを勉強していました。

メディアアートというのはアートジャンルの中ではかなり新しいもので、何をしてもいい。

そんな自由なアートジャンルがメディアアートです。

そんなものがあるのかー!すごーい!ここでなら私の理想のものが手に入るのかもしれないと思い、

学んでいたのですが、何をしてもいいからこその難しさを実感しました。

何をしてもいいから、なんでもしてしまうと一つの作品で何を伝えないのか曖昧になってしまったり、

要素が多すぎて下品な作品になってしまったりと、最初は中々うまくいかずとても苦労しましたが、

それと同時にメディアアートの面白さに引き込まれていき、

何度も繰り返し課題と向き合い様々な作品を制作していく中で少しずつ自分の理想の形を作り上げる事ができるようになっていきました。

そんな日々を過ごしていく中で頭の中にいつもあったのは、やはり高校生の頃に出会った「内藤礼」さんの作品でした。

どうやってあんなに洗練された世界観を生み出しているんだろうか、

私に足りていないものはなんだろうか、と模索する日々が続きました。

 

 

【 jellyfish syndrome 】

私はこれを形どり産み出したかったんだ!と思える作品を作り上げることに成功したのは大学二回生のことでした。

そうそうこれこれ!と手放しで喜ぶことができる様な素晴らしい出来事が起こったのではなく、

今思い返すだけでも胸が苦しくなってしまう様な出来事が1回生の冬に起こりました。

友人の自殺。

すごく悲しいという感情と、どうしてなんだろうか?という感情

そして何よりも、

帰りたくなさそうにしていた彼女に今日は朝まで一緒にいようと言い出せなかった私に対する強い怒り。

今まで経験したことのない、強い苦しみで作品を制作する手も止まってしまい、

私は何もできない、自分の無力さに絶望しました。

そんなとき、とても良くしてくださった領域の先生が

「伊織さんはアーティストなんだから、その辛さも、彼女への思いも全部作品にぶつけなさい」

そう言ってくれたのです。

私はそれまで、自分のことを美術大学に通っているただの大学生としてみていました。

ですが、先生は作品を作っている人は、有名であろうと無名であろうと、

みんなアーティストなのだと教えてくれたのです。私は悲しみに暮れて立ち止まっているだけではいけない。

この苦しみも悲しみも、自分への怒りも、困惑も作品にしなければならないのだという意思が芽生え、

再び作品を生み出すための「憧れ」ではなく、「強い決意」を手に入れました。

そうして生まれたのが【 jellyfish syndrome 】なのです。

この作品を生み出すとき、私はなんども自分も消えてしまおうかと泣いたことを今でも覚えています。

作品を生み出すために、記憶の中の彼女の痕跡をたどり、

その度に彼女がもうこの世には存在しないのだという事実を受け止めなくてはならなかったからです。

涙を流すたびに、アーティストである私の強い意思が前を向かせ、

なんども挫けそうになった私の手に、作品を作る手に力を与えました。

この作品を制作するにあたり、絶対に何も妥協したくない。

彼女の姿を映し、誰かに語り継ぐ、私と同じ悲しみをもう生み出さないために、

そして、彼女の様に誰かを1人にしてしまわない様に。

その心にそっと寄り添って、鮮明に思い出せる様なものを作りたかったのです。

この作品の制作は困難を極めました。

作ったことのないシナリオの制作、撮影場所のロケハン、

動画の撮影、録音、初めて触るプレミア、アフターエフェクトを使用した動画の編集、撮影に使う小道具の購入や制作。

そして何より、一番力を入れたのは、彼女の概念を形取るための真っ白な衣装の制作でした。

今まで裁縫なんてしたこともない私が、本当に作ることができるのだろうか?

でも、買ってきたものを使う様なことは絶対にしたく無い。

その意志を昔家庭科の先生をしていた母に伝えたところ、母は快く協力してくれました。

型紙を作り、衣装のシルエットの確認、使う生地の相談、夜中までなんども話し合いをし、

私は必死でミシンを縫う手を動かし続けました。

そうしてできた衣装は、この世界のどんなドレスよりも、儚げで、

作品名にもあるクラゲを思わせるシルエットのドレスに仕上がったのです。

衣装制作以外のことも、何をするにも手探りの状態で、高校時代からの友人、大学の同期や教授、様々な人の助けを借り、

なんとか作品を完成させることができました。

文句を言うことなく、快く手を貸してくれた友人や教授、家族に心の底から感謝しています。

私は沢山の人の思いを背負い、私はこの作品だけは絶対にいいものに仕上げるんだと言う意思は大きくなる一方でした。

全ての材料が揃い、あとは空間を作り上げる段階に進んだ時、

私の中にはいい緊張感が流れ、その緊張がふっと消えたと同時に、作品が完成しました。

誰もいない展示室で、波の音を聞きながら私はたった1人で、ただ呆然と作品眺めていました。

今まで必死に押し殺してきた涙が溢れ、うずくまりながら泣いたこと

これが作品を作るという事なんだと強く感じたことは今の私を作る大きな1つになりました。

制作にかかった期間は3ヶ月、展示期間はたった3日間でしたが、

私は初めて作品を生み出すことに成功した満足感。

何より、彼女への最大の弔いができたことを本当に誇りに思いました。

たまたま通りかかり、作品を見てくれた知らない誰かが、

手を握り、涙を流しながら私に言ってくれた「ありがとう」その一言

その言葉が少しかもしれない、けれど確実に誰かの心を動かし、寄り添った証拠の様に感じられました。

在学中にはその他にもいくつか作品を制作しその度に死にそうな顔をしながら有意義な学生生活を謳歌していました。

今思えばこれぞ美大生といった生徒だったんだろうと思います。

そんな私だからこそ、大学で学んだ作品への意志や技術を使い通販サイトの写真を撮っている時、youtubeの動画の編集をしている時、

皆さんの生活に少しでもワクワクする時間を作る材料を提供できていると思うと、難しくて何度も挫折しそうになりながらも、

4年間なんとか頑張った甲斐がありますよね 笑

 

 

【 私の伝えたい思い 】

大学を卒業した今でも、細々と作品を作っているのですが、

私がアートそして、今はシーシャを通して鑑賞者、そしてお客様に伝えたいことは、昔から変わらず「世界の美しさ」です。

普段スマホやパソコンなど、様々な電子機器に囲まれ、見えない繋がりに怯えながらそれらを利用し私たちは生活しています。

小さな画面の奥に広がる不確かな世界が、いつの間にか私たちを取り巻く全てになってしまって、大切なものが見えなくなってしまった。

街を歩くとき、電車に乗るとき、家にいるとき、車の中、イヤフォンで耳を塞ぎ、手にはスマホ。

周りを見渡すとそんな人ばかりですよね?

私たちは、美しい四季のある国に生まれ、敏感な味覚、香りや風景を楽しむ文化を持っていた筈なのに、その全てを遮断して生活してしまうなんて勿体ない!

ブルーアワーの切なさや、雨音の優しさ、風の香り、光の柔らかさ、水の歌、触れようと思えばいつだって触れることのできるそんな感覚に、

少しの時間でもいいから小さな画面を忘れて触れてほしい。

様々な情報に疲れてしまった人、誹謗中傷、大切な何かを失ってしまった人、心に傷を負ってしまった人、そんな人達に寄り添いながら、

前を向くきっかけを作るような作品を作りたい。そう思いながら作品を制作しています。

私の見ている世界は淡く、揺れ、壊れてしまうような世界ですが、確かに誰かの心を揺らすほど大きな力を持っている、

こんなにも美しい世界の中で、何よりも優しく温かい風に囲まれ、四季が移ろう歌を聴き、自由気ままに泳ぎ回る。

すぐそばにあるこんなにも豊かな世界の扉を、

私の作品、そしてシーシャを鍵にして開いてほしい。そう願っています。

 

 

【あとがき】

さてさて、長々とした文章もこれで終わりです。

ここまで必死についてきてくださった読者の皆様ありがとうございました。

少しでも興味を持っていただけたのであれば書いた価値のある文章になるのではないでしょうか。

きっとこんなページで重たい文章を読まされる羽目になるとは思わなかったですよね 笑

こんな私の話が聞きたいと思っていただければ、いつでも480cafeに遊びにきてください

私以外にも個性豊かな仲間が皆さんをお待ちしています。

480cafeスタッフ 伊織